中国(上海)自由貿易試験区の金融分布が焦点に

中国(上海)自由貿易試験区の事業進展により、上海金融機関の革新のテンポが速くなりつつである。株価指数や国債先物などといった基礎的な金融商品が誕生したあと、自由貿易区の国際化に伴い、金融市場の広さと深さを増す革新は、ますます金融機関分布の焦点となっている。

金融業の需要拡大と市場の対外開放に従い、上海黄金交易所の宋鈺勤副総経理は、自由貿易区の枠組み内で取引所が関連する商品を打ち出す興味を示している。宋鈺勤副総経理は「黄金取引所の自由貿易区内に設立する黄金国際ジャンルの準備作業は、順調に進行中で、年内に成果を収める」と予測している。

このほか、去年、国債先物製品を発行した中国金融先物交易所は派生商品の革新を急いでいる。中国金融先物交易所の陳晗副総経理は「中国金融先物交易所は金融派生商品の開発のため、外貨、国債、オプション、指数という4つのグループを設置し事業推進を行っている。国際市場で、金融先物商品が先物市場におけるシェアは90%以上ある一方で、中国の金融先物商品の取引量は全体の10%、取引高は50%しか占めていない。このことから、これからの発展空間が大きい」と話している。